クライアントは事前に配信されていましたが、一部でダウンロードやインストールに失敗する問題が起きていました。 手順が無駄に多いから、つまづき所も多くなってしまった感じです。 サーバーオープンは昼の12:00。こちらは順調なスタートだったようです。 もっとも、参加人数が制限されているクローズドβでログイン戦争やサバ落ちをするようだと、この先、オープンβどころではなくなるのですが。 さっそく不具合が出ているようです。 特に困るのが、日本語入力だと入力中の文字が表示されないことと、キーボード操作が効かなくなること。 しかも、何かの拍子に勝手に日本語入力モードになっているようで、おもむろにキーボード操作ができなくなって困ります。 以下、感想をつらつらと。 ■総評 長くなったので、とりあえず最初にまとめから。
全体を見た場合、悪くはないけど、特別に魅力的だということもありません。このままでは乱立するMMORPGの中で埋もれてしまいそう。 飛行システムというアピール性の高い要素があるので、この可能性をどれだけ生かしていけるかがポイントになると思います。 もっとも、本国(中国)ではすでに正式サービスが始まっているらしいので、この先、大きな発展は期待しにくいと思いますが。 ■セキュリティ パスワード入力用にソフトウェアキーボードが用意されていました。 たしか、中国ではネットカフェでのプレイが主流なんでしたっけ? キーロガー対策にこのようなものが用意されているのでしょう。 自宅でプレイするならネットカフェよりもパスワードを盗まれにくいでしょうが、それでもないよりはあった方がいいですね。 ■キャラクターメイキング 売り文句にたがわない凝り様で驚きました。 顔の長さを変えられるだけでも珍しいのに、[頭頂部~目]、[目~口]、[口~顎]の3エリアの比率を変えることもできます。 さらに、額、目、鼻、口、顎など、各パーツごとに細かく設定することができます。 こだわり始めると、一日くらいは軽くつぶれてしまいそうです。 画像ファイルを特定のフォルダに入れておけば、キャラメイク中にそれを参照することが可能。写真やイラストを再現したい場合に有効です。 また、メイク途中のデータを保存することも可能。保存した設定は、他のキャラを作る時に流用することもできます。 これだけ多彩だと納得のいくキャラを一回で作ることが難しいですが、キャラ作成から48時間は外見の変更が可能なので、後から手直しができます。 とにかく至れり尽くせり。 ただし、体格はあまり変更することができません。身長は調整不可。 ■ローカライズ クローズドということで、ローカライズはまだまだ。 日本語が変なのはもちろん、文字がボタンや文字枠からはみ出ていたりします。担当者はあまり日本語が得意でないのでしょうか。 これはこれで面白いけど。 主だった部分はそれなりに翻訳が進んでいますが、クエストやNPCの台詞は翻訳未着手のところも多いです。 ■グラフィック スクリーンショットは公式サイトや4Gamerなどで見れるので省略。 はっきり言って“完美世界”と言うには完全に名前負けしています。ぼやかして誤魔化してるだけのような感じ。 ただし、光と水の表現はよくできていると思います。月光はとても綺麗。 また、動作が軽いです。なので、最新ゲームを動かすには苦しいスペックでも、けっこう高めの設定で動かせると思います。 この軽さを考えれば、このグラフィックでも悪くないかな。 全体を見ると微妙だけど…。 おまけ。 早くも露店を開いている人が。露店を開くと、キャラが招き猫(?)になっちゃうみたいです。 かわいい。 こっちは普通の猫だけど、コワイ…。アングルが悪かったのかな。 誰かのペットというわけではないようで、町中をうろうろしていました。 ■マップ エリア移動でローディング画面が入ることはなく、エリア境界をほとんど意識せずに移動することができます。 うちのPCスペックだと境界で引っかかりを感じることがありますが、その程度。 マップ構造はそれなりに起伏もあり、荒地、緑地などの特徴づけもそれなりにあり、悪くは無いかと思います。 落下によるダメージは無し。 世界はかなり広いです。 徒歩や飛行だけでは移動時間が負担に感じられるので、広いのも良し悪しですが、テレポートサービスがあるので、大丈夫かな。 金額設定が、利用したくなり始める時期にはちょっと高いけど…。 ちなみに、マップ際まで飛んで行ったらこうなりました。 ■飛行 飛び回れるのが気持ちいい! …のですが、それだけと言えばそれだけ。キャラメイクと並ぶこのタイトルの売りですが、あまり生かされていません。 flyff Onlineと同レベルと言えば、わかる人にはわかるかも。 余談ですが、2段ジャンプできます。 2段ジャンプから飛行モードに入れば、上昇の手間が省けたり、ピンチの時の緊急回避として役立ちますが、今のところ使い道はそのくらい。 ■成長システム 基本はクラス制+レベル制で、基礎ステータスの割り振りとスキルツリーで個性を出していくスタイルです。 基礎ステータスはレベルアップで割り振りポイントが増え、スキルは敵を倒した時やクエストクリア時などにポイントが増えます。 どちらも現在は振り直しはできませんが、今後できるようになるかもしれません。 キャラをどのくらい多様化させられるかの可能性は、覚えられるスキルにクラス制限があるので、実用性を考えるとそれほど広くはなさそう。 クラスごとに、2~3のパターンに収まりそうな予感。 成長速度はちょっと厳し目? レベルが高くなるほどマゾくなるようです。 ■クエスト 8割以上が「(モンスター名)を○○匹倒して来い」というクエストです。あと、お遣い系が少々。クエストが変われど、やることは同じです。 エルフなら初期から飛べるのに、それを生かしたクエストも無いに等しい。せめて討伐対象に飛行モンスターを混ぜればいいのに、それすらなし。 面白くありませんが、報酬として経験値やスキルポイントの他、仙石という重要アイテムがもらえるため、無視はできません。 ■戦闘 よくある、スキル連打で戦うスタイル。リネ2とかEQとか、あんな感じ。 スキルコンボなるものも、正確には「コンボ」ではなくマクロのようです。複数のスキルがひと繋がりになるわけでは無く、単に順次発動するだけ。 そういうわけで、地上戦については特筆することはありません。 空中戦については…。 空中から陸上モンスターを攻撃しても、デメリットしかありません。 敵からの反撃が届かない場合はダメージを与えても瞬時に回復してしまいますし、そうでなくても与ダメが半分ほどになります。 飛行モンスターとの戦いは、地上で陸上モンスターと戦うのと同じ感覚。 空中で立ってるし…。 水中戦もできますが、これも地上戦と大差なし。 結局、空中戦や水中戦といっても、新鮮味はまったくありません。 また、敵AIはひたすら攻撃するだけなので、魔法を使うかどうかといった程度の違いがあるくらいで、どの敵も変わり映えしません。 パーティ戦や高レベル帯では変わってくるかもしれませんが…。どうなんだろう。 ■アイテム、生産 装備品にはいちおう耐久値が設定されてはいますが、修理を重ねれば永遠に使い続けることができます。 消耗で壊れることが無いので、時間が経過して一定量のアイテムが供給されてしまうと、アイテムを作ってもなかなか売れない状態になりそうです。 消耗で壊れるゲームでも、生産で稼ぐのは大変なのですし。 生産スキルは、レベル5で発生するクエストで習得できます。 鍛冶(武器)、裁縫(防具)、細工(装飾品)、薬調合(薬と符)の4つがあり、すべてのスキルを習得できますが、同時に上げることはできません。 上げる生産スキルを変えると、それまで上げていた生産スキルはゼロに戻ります。 また、一度捨てたスキルへ戻るには2,000Goldかかりますし、スキル上げも過去に関わらずゼロからやり直しです。 なので、メインにする生産スキルを気軽に変えるというわけにはいきません。 実際の生産工程はNPCにおまかせ。鍛冶なら鍛冶屋に、裁縫なら裁縫屋に。 作れるものにはスキルレベルが影響しますし、作ればスキルが上がりますが、生産している感じはほとんどありません。 素材は敵ドロップ品と採集品とがあり、採集品はすべてクワで集めます。 鉱石も木材もすべてクワ。アイテム枠を節約できるのはいいけど、変な感じ。 材料の調達を考えると、生産専門職はかなり難しそう。相場によっては買取りをかけて作れば成り立つかもしれませんが…。 生産は、戦闘職の副業という位置づけかも。
|