液晶モニター BenQ EW3270U

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BenQから4Kディスプレイ「EW3270U」が4月13日に発売されるという話を見かけました。

2月にディスプレイをFHD(1920×1080)からWQHD(2560×1440)にグレードアップして、広くなったデスクトップを満喫していた所だったので、思わず「4K(3840×2160)」に反応。

何気なく「NTT-X Store」を覗いてみたら、6,000円近く値引きされていました。これはAmazonより安い。

NTT-X Store

‥‥いやいや、ついこの前、新しいディスプレイを買ったばかりだし!

と、思いつつも気になる。店の前でウロウロしている心境です。

どうも一部では注目されている商品らしく、いま予約しても順番待ちになるっぽい。こりゃ、そのうち注文そのものができなくなるな。

ええい、買ってしまえ!

と、物欲とか売り込み戦略とか色々なものに負けた結果、本日、うちにも到着しました。53,820円也。

  • BenQ EW3270U
    • 31.5インチ/ワイド/4K(3840×2160)
    • VAパネル/ノングレア
    • 画素ピッチ 0.182mm
    • 走査周波数(水平) 30~135 kHz
    • 走査周波数(垂直) 24~76 Hz ※リフレッシュレート
    • 応答速度 4ms (GtoG)
    • コントラスト比 3000:1
    • 最大輝度 300cd/m2
    • 10億7000万色 / DCI-P3(色の領域)カバー率95%
    • HDR(ハイダイナミックレンジ)対応
    • AMD FreeSync™対応
    • フリッカーフリー
    • ブルーライト低減モード
    • B.I.+(ブライトネスインテリジェンスPlus)※輝度と色温度の自動調節機能
    • USB(Type-C) ×1、HDMI(2.0) ×2、DisplayPort(1.4) ×1
    • スピーカー あり(2w×2)
    • HDMIケーブルが欠品?

VAパネルということで視野角を心配しましたが、それほど気にならないかな。横からではもちろん見づらいので、多人数でディスプレイをのぞき込む状況では不都合が生じるでしょう。しかし、個人利用なら問題はなさそうです。

リフレッシュレートと応答速度は、一般的には十分だと思います。しかし、動きの激しいゲームや動画でこだわりのある人には不満かもしれません。

HDRは、光と影の表現をより豊かにしてくれるようです。ただし、ディスプレイだけがHDRに対応していても意味がないようで、現時点では宝の持ち腐れ状態ですね。

色の表現の豊かさも売りの一つ。‥‥なのですが、sRGBに慣れた目には「EW3270U」の発色に違和感があります。なんか、赤みが強い感じ? これは「画像モード」を「sRGB」に変更することで解決しました。

ディスプレイの底面にスイッチが並んでいます。このうち、左の5つでメニューを操作することができます。

ディスプレイ底部のスイッチ

とりあえず、どれでもいいので押すと、メニューが出ます。

メインメニュー

各メニューは、その真下にあるスイッチに対応しています。

左から2番目のスイッチを押します。

画像モード選択

「画像モード」が開きました。左から1つ目と2つ目のスイッチでカーソルを上下に動かし、「sRGB」を選択して「OK(左から3番目のスイッチ)」を押します。

これで画面がsRGBで表示されるようになりました。見慣れた色彩にほっと一息。

しかし、これでは「EW3270U」の色表現を殺してしまうことになります。せっかくの機能を無駄にするのはもったいないよな。

というわけで、ここまで書いておいて何ですが、結局「画像モード」は「標準」に戻して使うことにしました。そのうち慣れるでしょう。

WQHDから4Kへの乗り換えで、デスクトップは大幅に広くなりました。どのくらい広くなったかというと、これくらい。

解像度比較

「過ぎたるは及ばざるがごとし」。文字が小さくて見づらい! 「艦これ」もすごくちっちゃいです。予想はしていましたが、予想をぶっちぎりました。

Windowsのスケーリング機能を使って、125%や150%に拡大してやれば、かなり見やすくなります。ただし、あくまで拡大表示なので、スクリーンショットや動画のキャプチャにはちょっと具合が悪い。

主な用途が4Kの画像や動画を見ることなら、31.5インチでもやっていけそうな気がします。しかし、事務作業などでデスクトップを広く使いたくて4Kを選ぶなら、40インチ以上のディスプレイにした方が良さそうです。

しかし、これは想定の範囲内。単純な話で、解像度が高すぎるなら、下げれば良い。

さっそく、WQHDに落としてみると。

あれ?

HDMIでのWQHD

色合いがとっても変なことになりました。

あれやこれやと調べてみると、どうもHDMIの仕様のようです。HDMIが標準で対応しているのは、

  • SD(720x480)
  • HD(1280×720)
  • FHD(1920×1080)
  • 4K(3840x2160)

だけらしい。このほかは、正しく表示されなかったり、表示自体ができなかったりします。ただし、マザーボードやグラフィックボードによっては、仕様が拡張され、WQHDを表示できる場合もあるようです。

要するに、うちのパソコンの問題ってことですね。単純な話じゃなかった‥‥。

こうなったら、パソコンを新しくするしか!

というのは、さすがに踏みとどまりました。解像度をダウングレードするためにパソコンをアップグレードするとか、本末転倒すぎます。

ちょっとだけ品定めしていましたが。

ともあれ、4Kの設定に戻して使うことにしました。文字が小さくて読みにくいのは、アプリごとに文字サイズを18~20ptに変更して対応を試みましたが‥‥、限界がありますね。部分的には改善しましたが、解決にはなっていません。

また、「艦これ」がちまっこくなってしまったのはどうしようもありません。2期で解像度を上げる計画もあるようなので、期待します。

「B.I.+(ブライトネスインテリジェンスPlus)」は、デフォルトの設定では「OFF」になっています。

メインメニュー

先ほどのメニューの中で、右から2番目を選ぶと、さらに詳細なメニューが表示されます。この時点で「B.I.+」の項目が見えるので、あとは適当に操作して「ON」にしてやればOK。

効果のほどは、どうだろう。少し触っただけでは、効果はあるけど違和感を感じさせないのか、本当に効果がないのか、分かりませんでした。

内蔵スピーカーは、これはもう「とりあえず音が鳴るようにしました」レベルの物です。高価なものでなくて良いので、別途、スピーカーを用意することをおすすめします。

色々と見てみましたが、まとめると、「BenQ EW3270U」は映像(画像・動画)観賞用のディスプレイです。HDRに対応するなど意欲的な製品でコストパフォーマンスは良いですが、高級機と比べてしまうと見劣りはするでしょう。そこは、エントリークラスのディスプレイとして、割り切ることが必要です。

広い作業領域を求めて4Kを考えているなら、40インチ以上のディスプレイを検討してください。31.5インチでは文字などが小さすぎて非常に苦しい。

なお、HDMIケーブルが標準で欠品しているっぽい(?)ので、HDMIで接続する場合は別途ケーブルを購入してください。