◆セバストポリ｜総督府｜総督
若き航海者よ。我が友フェオドシヤ総督がまたトラブルに巻き込まれたようなのだ。彼の力になってくれ。


◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
やっと戻ってきたか。しかし、ここはいつも面倒ばかり起こる…。

◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
最近、市場で不良少年どもが好き勝手に暴れていると聞いておる。ここでひとつ、市場へ行っておぬしの実力を見せてもらいたい。


◆フェオドシヤ｜市場｜不良少年
おい、お前！ナニ見てんだよ！俺にガンたれやがって。ただで済むと思うなよ！

◆フェオドシヤ｜市場｜不良少年
命ばかりは助けてくれ！総督にこう伝えてくれ！二度と悪さはしないって！


◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
うむ、若者よ…よくやってくれた！

◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
これまでの任務はいわば雑用であった。ここからが本物の試練だ。近頃、アゾフ海で海賊が派手に暴れているらしい。おぬしのために新たに船を準備した。ヤツらに一泡吹かせてやれ。


◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
おお、神よ！わしの目に狂いはなかった！その証拠に、おぬしは無事に帰って来た。どうやらこの任務は、おぬしにしか任せられないようだな！次の任務は極めて危険だ。準備が整い次第、またここに来るがよい。

◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
ちょうどいいところに来た。近頃、海賊団の下っ端はずい分とおとなしくなったようだが、首領は懲りずにまた暴れているようなのだ。今回は徹底的に、悪の根を摘み取ってきてくれ。


◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
おお、おぬしはフェオドシヤを救った。われらの英雄だ！これはわしからの褒美として受け取ってくれ。

◆フェオドシヤ｜総督府｜総督
若者よ、ここにはおぬしが欲しがるような情報はないかもしれん。しかしこの海賊たちには、わしもまだ手を焼いておる。そうだ、セバストポリへ行けば、何か分かるかもしれん。おっと、ついでに、このワインを一箱、セバストポリの酒場へ届けてくれ。くれぐれも気をつけてな。


◆セバストポリ｜酒場｜酒場店主
おお、待っていたぞ、ようやく届いたか！フェオドシヤから来たんだって？そりゃご苦労だったな！ようし、飲もうじゃないか！

◆セバストポリ｜酒場｜酒場店主
フェオドシヤから来た若者よ、ここにはあんたが探している情報はないかもしれん。しかし、あんたはかつてあの乱礁海賊団を撃退したと聞いた。その実力は本物だろう。最近、セバストポリの貿易商人の兄弟で、鍛冶屋をしているカールという男が失踪した。行ってみてみたらどうかね。この失踪事件とあんたと、何らかのかかわりがあるかもしれないよ。


◆セバストポリ｜市場｜貿易商人
邪魔するんじゃねえ！取り込み中だってわかんねぇのか！

◆セバストポリ｜市場｜貿易商人
君があの、乱礁海賊団をやっつけたっていう若者かい？助けてくれないか、俺の兄弟がいなくなっちまったんだ…カールの奴、出港してからプッツリと連絡が途絶えちまって。最近タチの悪い海賊がウヨウヨしてるって聞くから、心配でな。聞くところによると、最後にカールが目撃されたのはセバストポリの南西なんだそうだ…


◆セバストポリ｜市場｜貿易商人
おい、ちょっと待ってくれ、こりゃ本物かい？悪いな、ちょっとばかり一人にさせてくれないか

◆セバストポリ｜市場｜貿易商人
酒場のオヤジに伝えてくれ、君をここへ寄越してくれて、ありがとうってな。本当にありがとう…


◆セバストポリ｜酒場｜酒場店主
何だって…海賊に連れてかれた！？カールは死んじまったのかい？何てこった…あいつと一緒に飲んだのが、昨日の事のように思えるよ…おっと、これは今回の報酬だ。どうかもらってくれ、ありがとうよ。

◆セバストポリ｜酒場｜酒場店主
聞いた話、ここのところ総督は有能な人材を集めて何かされるおつもりらしい。あんた、せっかくいい腕を持ってるんだから、一働きしてみたらどうだい？


◆セバストポリ｜総督府｜総督
何？仕事が欲しいのか？

◆セバストポリ｜総督府｜総督
ここに一通の交易文書がある。オデッサ市場へ行って、クラークという男に渡してくるんだ。ぐずぐずするな、さっさと行け！


◆オデッサ｜市場｜クラーク
なに？交易文書？

◆オデッサ｜市場｜クラーク
ようやく持ってきたか、どうやらまたしばらく忙しくなりそうだ…おぬし、用が済んだらとっとと戻るのだ。


◆セバストポリ｜総督府｜総督
うむ、いいぞ。この調子じゃ、おぬしに他の任務をさせても大丈夫そうだな。

◆セバストポリ｜総督府｜総督
若き航海者よ、これまでの仕事ぶりを見て、わしはおぬしが勤勉かつ聡明な部下であると確信しておる！これから、港にいるダフという男に会うのだ。ダフは18歳の頃にたった一人で地中海を制覇した凄腕の航海士と聞くが、こやつが持つちょっと特別な海図とやらを手に入れてきてもらいたい。わしはこの通り、忙しいのだ…代わりに頼んだぞ。


◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
ふん、年には勝てんな！

◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
総督の命令で、俺の海図をもらいに来たって？やれやれ、あんたもまたあの野郎の使い走りか。帰って総督に言うんだな。海図は海賊のヤツらに持ってかれちまった、度胸があるなら自分で行って取り戻してこいってな。何？あんた、一人であの乱礁海賊団をやっつけたっていう男かい…それならそうと、なんで総督なんかの下で働いてるんだ？はは、なるほど。どうやらあんたには、安心して任せられそうだ。黒海海域を我が物顔でのさばっている、剃刀海賊団に盗まれた海図を奪い返してきてくれ。海図を取り戻して、無事に生還できたら、すべてを教えてやるよ。


◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
若いの、よくやった！俺はてっきり、俺の生きてる間にはこの秘密が明るみに出る事はないと思ってたのによぉ…

◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
一年ほど前になるかな、俺がこの海図を制作していた時、セバストポリ総督の密輸航路を発見しちまったんだ。それはセバストポリとオデッサ間にある。総督は密輸で私服を肥やすばかりか、裏で悪の限りを尽くしてやがる。しばらくして、俺が総督の密輸航路を発見した事が総督自身の耳に入ってな…あの野郎、あらゆる手を尽くして俺に攻撃してきやがった。しかし幸いこっちにも後ろ盾があるんでね。今のところ、あいつも俺に手出しができないってわけさ。何？総督から頼まれた交易文書をオデッサ市場のクラークに届けたぁ？ははは！あんた、あいつにまんまと利用されたな！なぁにが交易文書だ、おおよそ密輸品の目録と見て間違いないだろう。


◆セバストポリ｜総督府｜総督
ははは、ついに手に入れてやったぞ！ダフよ！やはりヤツもこのわしには敵わないようだな！

◆セバストポリ｜総督府｜総督
用は済んだ、おぬしはもう下がれ。おっと、ダフに伝えてくれ。感謝する、とな…ふははは！


◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
ふん、あの野郎が礼を言うだって？こりゃあ何としてでもあの貪欲な野郎に一泡吹かせてやらねぇと、俺たちの気が済まねぇよなぁ！

◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
総督殿の得意顔、あんたも見ただろ！？この海図を見ろ。あいつの密輸船はこの航路を通るはずだ。船を撃沈して、痛い目見せてやるんだ…任せたぞ！


◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
いいぞ、若いの！うまくいくって、俺は信じていた！わははは、あいつの血の気が引いたアホ面が眼に浮かぶぜ！痛快この上ねぇ！なぁ、兄弟！


◆セバストポリ｜港湾｜ダフ
若いの、無理を言って悪いがこの航海日誌をトラブゾン港にいるジェームスという男に渡してほしいんだ。ジェームスは俺の弟でね。俺らはガキの頃に両親を亡くしたんだが、俺はジェームスに兄貴らしい事なんか何ひとつしてやれなかった。数年来心血を注いで書き記した、俺の知る航海のすべてがここに詰まっている。ジェームスはちっちゃい時から航海が好きでなぁ…この航海日誌は、兄貴からのせめてもの罪滅ぼしだ。渡してやってくれ。


◆トラブゾン｜港湾｜ジェームス
航海日誌？兄貴が、俺に？相変わらずだな。俺を愛してくれてるんだなって伝わってくるよ。


◆トラブゾン｜港湾｜ジェームス
おっと、頼んでおいた雪水晶が届いてるんだ。トラブゾン総督の代わりにこの品を注文したソードンというヤツが市場にいる。すまないが、こいつを届けてやってくれないか？


◆トラブゾン｜市場｜ソードン
おう！ソードンはこの俺だ。例のモンが届いたんだな？

◆トラブゾン｜市場｜ソードン
うむ、品は確かに上等だ。よし、こいつは俺が先に預かっておく。あんたは総督府で褒美をもらってくるがいいさ。ご苦労だったな！


◆トラブゾン｜総督府｜総督
何、「雪水晶」？そんな物、注文した覚えはないぞ！！

◆トラブゾン｜総督府｜総督
ソードンは意地汚い大うそつきだ。若者よ、君はまんまと騙されたのだ！！急いでジェームスの損を取り返してあげなさい。


◆トラブゾン｜港湾｜ジェームス
何だって？俺はソードンにはめられたってのか？畜生、あの野郎！しかしだな、もしあんたじゃなかったら、損はもっと大きかったに違いない。礼を言うよ、ありがとう！

◆トラブゾン｜港湾｜ジェームス
オデッサの総督は英知のお人だ。経験豊富で博識な総督なら、どんな事でもご承知だ。もちろん、あんたが欲しがってる情報もな。しかし問題は、一般人の俺らが謁見を賜るのはそう容易じゃないってことだ。そうだ、あんたの実力には目を見張るもんがある。最近オデッサ沿海に現れたクラウン海賊団をやっつけて、その戦果を土産に総督府へ行くんだ！きっと大喜びでお会いしてくれるだろうよ。


◆オデッサ｜総督府｜総督
あの、クラウン海賊団を倒しただと？若いの、どうぞここにかけなさい。知りたい事は、なんでも遠慮せずに聞きなさい。

◆オデッサ｜総督府｜総督
アゾフ海域での遭難事故？ふむ…それならまず、他を当たってみたほうがいいな。通常、町の酒場は情報源と言われておるからな。


◆オデッサ｜酒場｜酒場店主
いらっしゃい！フェオドシヤの英雄というのは君か！これまでに数々の海賊団を静めてきたと、噂に聞いているぞ。

◆オデッサ｜酒場｜酒場店主
アゾフ海の海難事故？知ってるっちゃあ知ってるが、本に記載されてた事だけだぞ？ゴラールという船長が書いたものなんだがな。イスタンブールの市場へ向かったゴラール船長の貨物船が、出て行ったきり帰ってこないんだ。それから船長の行方もわかんなくなっちまってな。噂じゃ海賊に襲撃されたって話だが、真相なんて神のみぞ知る、そうだろ？お、そうだ。あそこにいる娘に話しを聞いてみな。あの娘なら顔が広いからな、何か知っているかもしれないよ。


◆オデッサ｜酒場｜ウェイトレス
ほら、一杯くらい飲んでいきな！

◆オデッサ｜酒場｜ウェイトレス
ゴラール船長？本当にいい人だったわ。でもなんで世の中は不公平な事ばかり起こるのかしら。いやんなっちゃう。わたしが知ってるのは、ゴラール船長の船が何者かに沈められたって事だけ。それと、総督府の警備兵に聞いたんだけどさ、そのゴラール船長の船が襲撃されたって言われる海域で、沈没したはずの貨物船が何度も目撃されてるんだって。話によるとどうやら正真正銘の幽霊船みたいね。


◆オデッサ｜総督府｜総督府警備兵
さあ、仕事しよう！

◆オデッサ｜総督府｜総督府警備兵
ゴラールは私の親友だった…彼の貨物船は確かに見たが、その時はもう日が暮れていて、船がどの方角へ向かっていたかまでは分からなかった。しかし、市場のある雑貨商人は昼間にゴラールの船を見たんだそうだ。ひょっとすると、そいうに聞いた方がもっと有力な情報が得られるかもしれない。


◆オデッサ｜市場｜雑貨商人
俺の話を信じてくれるヤツがやっと現れた。

◆オデッサ｜市場｜雑貨商人
オデッサとセバストポリ間の航路上で「霧の落陽号」とかいう名の船を、確かにこの目ではっきり見たんだ。時おり男のむせび泣く声が聞こえてきてな…鳥肌なんてもんじゃないぞ、恐ろしくってたまらないんだ！


◆オデッサ｜総督府｜総督府警備兵
私宛ての遺書？見せてくれ。

◆オデッサ｜総督府｜総督府警備兵
なるほど…日付からして、ゴラールが亡くなってずいぶん時間が経っているようだな。遺書には「息子を頼んだ」と書いてある。君が欲しがっている航海日誌というのは、きっとゴラールの息子の元にあるはずだ。私のような一兵士に何ができるというのか…そうだ、総督にお会いするといい。何かいい方法が見つかるかもしれないな。


◆オデッサ｜総督府｜総督
ゴラールの息子？残念ながら、彼には長いこと会っていないのだ。

◆オデッサ｜総督府｜総督
ゴラールの子はオデッサ港の近くで暮らしている。行けばすぐに見つかるはずだ。ちょうど助手が一人欲しいところだった。彼がここへ来て働いてくれたらいいのだが…


◆オデッサ｜港湾｜ゴラールの息子
こ、これは…父さんの遺書？

◆オデッサ｜港湾｜ゴラールの息子
父は最期まで、僕の事を思っていてくれたのか…ありがとう、これが父の航海日誌だ。先にこれを総督のところへ持っていってくれないか…僕はすぐ行くから。


◆オデッサ｜総督府｜総督
こ、これは！

◆オデッサ｜総督府｜総督
ふむ、どうやらゴラールは海賊に襲われたようだな。ひょっとすると、君も同じように襲われたことがあるのではないか？最近不吉な噂が町で流れておるのだ。ゴラールが襲われた事件と関わっているようなのだ。イスタンブールの酒場へ行って情報収集をして来なさい。きっと何かが分かるだろう。


◆イスタンブール｜酒場｜酒場店主
いらっしい。おや、何か聞きたそうな顔だね？
◆イスタンブール｜酒場｜酒場店主
よくない噂？ってのは「ブルーリボン号」の事か？ここいら一体で暴れ放題の、手に負えない海賊どもさ。イスタンブールを出たら北へ行きな。そこで見つけられるさ。


◆イスタンブール｜酒場｜酒場店主
何？！あの船から日誌が見つかっただって？すぐに見てみよう！

◆イスタンブール｜酒場｜酒場店主
これは！総督の助手のロバートが、海賊たちとつるんで働いた悪事の数々が書かれてあるぞ。なんてこった！おい、はやくこの日誌を総督にお届けするんだ！取り返しのつかない事にならないうちに！


◆イスタンブール｜総督府｜総督
お若いの、そんなに急いで何の御用かな？

◆イスタンブール｜総督府｜総督
間違いない、「シャドウハンター」はロバートの船だ。一刻でも早く奴を止めるのだ！


◆イスタンブール｜総督府｜総督
ありがとう、礼を言おう。もし君ではなかったなら、この海賊たちは何度でもまた暴れだすに違いなかった。

◆イスタンブール｜総督府｜総督
ふむ…アゾフ海の海難事故か。現時点では、アゾフ海の関連情報はまだ何も入っていないぞ。そうだ、市場へ行ってみるといい。ここ最近やってきた「貴賓」なら何か知っているかもしれないな。


◆イスタンブール｜市場｜コリン
やぁ、噂の英雄だね！君の武勇伝は連れから色々聞かされているよ。何？俺に用だって？

◆イスタンブール｜市場｜コリン
なぁるほど、確かに俺は情報通だよ。でもさ、ご存知の通り商人ってのはタダじゃ動かねぇんだな。そういや以前、俺の貨物船が海賊たちに強奪された事があったんだ。今度は奴らに痛い目をみせてやるか！君の実力を奴らに見せ付けてやれ！


◆イスタンブール｜市場｜コリン
ビューティフォー！！いい仕事するじゃねぇか！

◆イスタンブール｜市場｜コリン
よぉ、兄弟！カミールという女なら君の力になってくれるぞ。しかし彼女、ちょっと特別だからなぁ…この極上のコーヒー豆を手土産に会いに行ってごらんよ。


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
いい香り！コーヒーはこの味でなくっちゃ！

◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
あなたがあの勇敢な海賊ハンターさんね？コリンがべたぼめしていたわよ！海賊ハンターの勇者さん、私から何か情報が欲しいのであれば、まず私にあなたの実力を証明してもらわなくてはいけないわ。黒海西部の北部に、「禿鷹海賊団」っていう悪党がいるの。そいつらをやっつけちゃったら、何でも教えてあげるわ。でも…ちゃんと生きて帰って来られるかしら？


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
素晴らしいわ！アゾフ海の遭難事故についてですって？う～ん数ヶ月前だったかしら。確かにそこで大規模な海戦があったわ。でも、悪いけど生存者がどのくらいいたかとか、詳細は分からないの。あなたは腕前もいいし、きっと優秀な船長さんなのね。改めまして。わたくし、深海商会を経営しているカミールといいますの。今ではないけど、あなたが必要としている情報は必ずあるわ。どうかしら、しばらくここに居てみたら？私の事業を手伝ってくれないかしら？

◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
今ちょうど、大事な計画を進めているの。あなたのほかに適任者はいないようね。オーウェン男爵という、有力なスペイン貴族のお方がいらっしゃるの。オーウェン男爵のお役にたてれば、スペイン全土へ好印象を与える事ができるわ。それじゃ、行ってらっしゃい！


◆イスタンブール｜銀行｜オーウェン男爵
カミールさんがよこしてきたのは君か…ずいぶん若いじゃないか。

◆イスタンブール｜銀行｜オーウェン男爵
実は、君たちに助けてもらいたいことがあるのだ。僕の貨物船のうちの一隻が、最近イスタンブール付近の海域で沈んでしまったのだ。しかし、この船には僕にとって非常に重要な物が積まれたままでね。どこで漏れた情報か知らないが、「海底に沈んだお宝」の話を聞きつけた海賊たちがサルベージ船で付近をうろつき始めたんだ。そのおかげで、僕が派遣したサルベージ船は海賊を恐れて現場に近づくことすら出来ない。造船所の所長にはもう話をしてある、今から造船所へ行って、君が現場をうろつく海賊どもを一掃すると約束してくれ。そうすれば彼らもサルベージ船を出してくれるはずだ。成功した暁には、手厚く礼をさせていただくよ。


◆イスタンブール｜造船所｜造船技師
楽な商売なんてあるもんかってな。あんた俺になんか用か？

◆イスタンブール｜造船所｜造船技師
オーウェン男爵とはもう話がついている。一緒にやってやろうじゃねぇか！安心しな、俺の「海賊団引き上げ船」は世界一だ。あんたの腕前と同じくらいにな！


◆イスタンブール｜造船所｜造船技師
いいぞ！俺と同じくらいに仕事が早いな！

◆イスタンブール｜造船所｜造船技師
悪いがこいつを男爵のとこへ持ってってやってくれ。頼んだぞ！


◆イスタンブール｜銀行｜オーウェン男爵
おお神よ…ついに取り戻しましたぞ！

◆イスタンブール｜銀行｜オーウェン男爵
実は、この名にはある女性を妻とするために、その実家へ贈る金品が入っているんだ。彼女には断られたけどね。まさか、高貴な家柄と名誉もあるこの僕に魅力がないとでもいうのか？お願いだ。僕の代わりに何がいけなかったのか聞いてきてくれないか。彼女はアテネの市場にいる。名をサリーネという、世界に二人といない僕のお嬢さんさ。


◆アテネ｜市場｜サリーネ
こんにちは。あのう、何かご用かしら？

◆アテネ｜市場｜サリーネ
そう、彼に頼まれて来たのね。断った理由？あなたもご覧の通り、私は家柄も地位もないただの平民なのよ。スペイン王室がこんな身分の私を受け入れてくれるわけないじゃない。それと、一番許せないのは貴族らの勝手気ままな生活ぶりね。ただ遊んで暮らして、自分が生きているって実感出来るのかしら？オーウェンは素敵な人よ。でも、彼は傲慢なの。そしてとても臆病なの。だからどうしても好きになれないの。私は弱虫さんの妻にはなりたくないもの。


◆イスタンブール｜銀行｜オーウェン男爵
まさか、そんなふうに思われていたんだ。でも、僕はあきらめないぞ！ありがとう、君には色々迷惑をかけてしまったね。謝礼を受け取ってくれ！

◆イスタンブール｜銀行｜オーウェン男爵
色々と助けてくれて、どうもありがとう。僕はスペインに帰ることにしたよ。最後に、この手紙をカミールに渡してくれ。機会があったらまた会おう！


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
やったわ！男爵の手紙に、私たちを全力でバックアップするって書いてある！ビッグニュースだわ！

◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
新たなミッションよ、アテネ支店のアキレスが今ちょっと面倒なことになっているみたいなの。今から行って、彼の力になってあげて！


◆アテネ｜ギルド｜マハティ
何かご用でしょうか。

◆アテネ｜ギルド｜マハティ
そうなんです。あの海賊たちがまた戻ってきたんです！数も力も以前と比べものになりません。アテネからカンディア間を通るすべての船を一つ残らず襲撃しているんです。急いで現場へ行って、あいつらをやっつけて下さい！


◆アテネ｜ギルド｜マハティ
すばらしい！なんてすばらしいんだ！

◆アテネ｜ギルド｜マハティ
私の考えは甘かったようでした。先ほど入った情報ですが、禿鷹海賊団の奴らが強化した新武装船で出港したようなのです。この海賊らはすでにカンディアに集結しているそうです。カンディアの工房へ行って、僕の友人ルイスに会ってきてください。


◆カンディア｜工房｜ルイス
友よ、ついに来たか。

◆カンディア｜工房｜ルイス
なんとしてでもあの禿鷹一味を全滅させなくては！今頃はカンディアとヴォロスの間を悠、自慢の武装船を悠々と走らせていることだろう。ヤツらも今日で最後だ、手痛くこらしめてやってきてくれ！


◆カンディア｜工房｜ルイス
よくやった！これであいつらも二度と悪さはせんだろう…！

◆カンディア｜工房｜ルイス
禿鷹海賊団は長い間、黒海を活動の中心として暴れていたが、このごろは地中海にも侵出している。古い言葉に、「雑魚に構わず首領を倒せ」というのがあるそうだ。禿鷹一味の軍艦「クルクック号」を撃沈すれば、強大なこの海賊団を瓦解させることができるはずだ。しかし、一筋縄でいく相手ではないのはこちらも承知だ。先ほど仕入れた情報だが、カンディアとイスタンブールの間でよく奴らの密輸船が目撃されるそうだ。禿鷹の密輸船に乗り込んで、クルクック号の航路図を手に入れてきてくれ！


◆カンディア｜工房｜ルイス
いいぞ！よくやった！とうとうシッポをつかんだぞ！

◆カンディア｜工房｜ルイス
ずる賢いヤツらめ…やはり極秘の航路を準備していたな。これよりヴォロス東部へ行って、クルクック号を撃沈してきてくれ。若者よ！すべてを君に任せたぞ！


◆カンディア｜工房｜ルイス
我々の勝利だ！頭目を失った禿鷹一味では、さっそく内輪もめが起きているようだ。崩壊するのも時間の問題だな！

◆カンディア｜工房｜ルイス
これは私が改良を重ねて発明した、特製の火炎砲だ。カミールに渡してやってくれ。


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
よかったわ！この武器は大いに役に立つわよ！あなた、よくやったわ！

◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
どう、ゆっくり休めたかしら？ここにもう少しいて欲しかったのだけど、たった今アテネ総督から手紙が来たわ。あなたに早急にアテネへ戻ってほしいみたいなの。


◆アテネ｜総督府｜総督
おぉ！よく戻ってきてくれた！

◆アテネ｜総督府｜総督
若き英雄よ、こんなに早く再会できてうれしいよ。君があのクルクック号を撃沈したと聞いて、非常に痛快だった。激戦だったという話だが、君にとっては朝飯前だったろう！余談はさておき、オーウェン男爵と町娘の事は、君も知っているはずだ。しかしここ数日、オーウェン男爵が失踪したという情報が入ってな。万が一、彼にもしもの事があったらスペイン王室も黙っちゃいないだろう。部下からの報告では、男爵が最後に目撃されたのはカンディアだったという。そこで君にこれよりカンディアへ入って手がかりをつかんできてもらいたい。神よ、男爵がご無事であらせられますように！


◆カンディア｜造船所｜船大工
何か用かい？

◆カンディア｜造船所｜船大工
スペイン貴族の男爵？ひょっとして、今朝、山から運ばれてきた男のことかい？まったく無茶な野郎だぜ、素人がイトヒメハギを採りに行ってんだからなぁ。度胸があるのか、ただのバカなのか…あいつを捜しているんなら総督府に行ってみな、会えるはずだよ。


◆カンディア｜総督府｜オーウェン男爵
き、君は！

◆カンディア｜総督府｜オーウェン男爵
なぜ君がここに？どうやら僕は、とんだ赤っ恥をかいてしまったようだね。コロンブスは毎回、このイトヒメハギという花を持って長い航海に出ていたと聞いているんだ。この花はね、人が行けないような崖の上にしか咲いていないんだ。この花を採ってくるということは勇気の証でもあるのさ。ここまで話せば、勘のいい君のことだ、分かったろう？このイトヒメハギを採ったはいいけど、崖から落ちてしまったんだ。それで僕は今こんなザマさ。アテネまで行ってサリーネにこの花を渡すことができないんだ。それに花はもうじき枯れてしまうさ。ああ、僕はなんでいつもこうなんだ！そうだ。もう一度だけ、君の力を借りてもいいかい？この花を届けてくれない


◆アテネ｜市場｜サリーネ
あら、こんにちは！

◆アテネ｜市場｜サリーネ
なんて綺麗な花かしら！そう、オーウェンがそう言ったの…彼に、こう伝えて下さい。あなたの迎えを待っています。あなたのフィアンセとしてずっと待っています、と。


◆カンディア｜総督府｜オーウェン男爵
サリーネが！これほど幸せなことが、かつてあっただろうか！僕のことを、スペインまで報告するよう家来にはすでに命令を出している。僕も君に見習って、自分の力だけで愛とすべてを勝ち取れるようになってみせるよ！

◆カンディア｜総督府｜オーウェン男爵
この一件で、君とカミールには大変迷惑をかけてしまった。カミールに伝えてくれ、この恩は生涯忘れない。今後、君たちが助けを必要とするならば、全力で支援すると！


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
よくやったわ！これで私たちはスペインに深く入り込むことができるわ！

◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
あら、いいタイミングで来たわね！たった今入った情報なんだけれど、うちの商船が灼熱血潮海賊団に襲われて、貴重な貨物がキレイさっぱりヤツらにもっていかれたの！この悪党たちはベイルートとファマグスタの間で好き勝手やってるみたい。あなた、今から行って、船はもちろんヤツらの汚れた魂まで海の底に沈めてきてちょうだい！あっ、盗られた品物はちゃんと奪い返すのよ！


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
よかった。これよこれ！ちゃんと無事だったのね！

◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
悪いニュースよ。私の友人でもあるファマグスタ総督が、議会で職権を取り上げられてしまったの。なんでも、ベイルート総督がファマグスタ総督の公金横領を告発したって。これは明らかに濡れ衣よ。はめられたんだわ！怪しいったらありゃしない。何か裏があるわね。今からベイルートへ行って、調査をしてきてちょうだい！


◆ベイルート｜総督府｜総督
ここの総督は気性が荒い、凶暴な野郎でね。なんでも今のこの職は、すべて巨額の賄賂によって手に入れたんだ。ここだけの話だけどベイルート総督はもともと悪名高い海賊だったんだ。ある時から前任の総督を金で買収して、罪をもみ消したんだ。それが、今じゃ総督様って言うんだからなぁ。

◆ベイルート｜総督府｜総督
おっといけねぇ！こんなことを外部に漏らしたと総督に知れたら打ち首どころじゃないぜ！これ以上は話せないな。知りたけりゃ市場にでも行ったらどうだい？そこの雑貨商人は総督の事なら何でも知ってるらしいぞ。


◆ベイルート｜市場｜雑貨商人
いらっしゃいませ！ゆっくりご覧くださいね。

◆ベイルート｜市場｜雑貨商人
ベイルートの総督！？筋金入りの大悪党だよ！勝手に増税して、儲けた分をすべてアテネ銀行に蓄えてやがるんだ。なんなら銀行まで行ってみるといい。総督の資産明細書でも手に入れちまえば、俺の言ったことがウソかホントかはっきりするぞ！


◆アテネ｜銀行｜銀行員
お客様、本日はどのような御用でしょうか？

◆アテネ｜銀行｜銀行員
ベイルート総督の資産明細書ですか？たった今、総督の助手という方が取りに来られましたよ。市場の方へ向かわれましたよ。


◆アテネ｜市場｜クラム
へへへ、待ってたぞ！

◆アテネ｜市場｜クラム
よ！兄弟！俺の名はクラム。カミールの部下さ。こいつはベイルート総督の資産明細書だ。どうやって入手したのかって？ははは、俺には天才的な話術と技があるからよ！まぁ、こういうのが一番得意なんだけどよ！それはさておき、こいつをファマグスタ総督のところへ持ってってくれ。


◆ファマグスタ｜総督府｜総督
これは…なんてことだ！同職の者が極悪の輩だったとは！！信じられん！

◆ファマグスタ｜総督府｜総督
これで何もかもが明らかとなった！あいつは総督という地位を利用し、陰で密輸をやっていたのだ。私はその濡れ衣を着せられ、嵌められたのか。これであいつも堂々と手下を使って略奪行為を働けるわけだな。これよりベイルートからアテネまでの航路上で「クラウン号」を補足し、船ごと沈めてしまいなさい。私は今よりこの明細を持って議会へ行く。皆にベイルート総督の本性を暴いてやるのだ！


◆ファマグスタ｜総督府｜総督
何？ベイルートの総督がクラウン号もろとも海の底へ沈んでしまったと！？手間が省けたな。よくやった！ベイルートではすでに別の総督が新たに就任したところだし、我々の貿易航路の治安も元に戻った。すべて君のおかげだよ、感謝する！

◆ファマグスタ｜総督府｜総督
カミールから速達が届いておった。なんでも至急戻るようにとのことだ。帰ったら、私が彼女に非常に感謝していたと伝えてくれ。この借りは必ず返すとな！


◆イスタンブール｜ギルド｜カミール
クラムが面倒な事に巻き込まれちゃったみたいなの。私の思い過ごしかしら！？

◆ファマグスタ｜総督府｜総督
あなたは確かにこれまで色々働いてくれたけど、これは完全にわたしの予想外のことだわ！そうだ、あなたに関する情報がちょっとばかり手に入ったの。なんでも、シャバという名の商人が闇市で軍事用の武器を売買しているの。そいつは色んな海賊団たちと太いパイプを持っているようなの。わたしの助手でもあるクラムもかつて、シャバと交流があったようだわ。クラムを通じてあなたが必要としている情報の手がかりが掴めればと思ったのだけれど。どうかしら？これからヤッファ市場へ行ってクラムに会ってらっしゃい。


◆ヤッファ｜市場｜クラム
へへ、また会ったな、兄弟！

◆ヤッファ｜市場｜クラム
カミールから聞いてるよ。シャバに会いてぇんだってな。でもヤツは、闇市の王って呼ばれてる危険な男だぜ。それでも会いてえんだったら、まず闇市で名前を売らねぇとな。ちょうどいいや、ここにピストルが1ダースある、これをダミエッタの装備商人のとこまで持ってってくれ。途中で思いもしないサプライズがあるかもしれねぇぞ！


◆ダミエッタ｜工房｜装備商人
こいつが来るのをどれだけ待っていたことか！これこそ世界の最先端をゆく武器なんだ！

◆ダミエッタ｜工房｜装備商人
こいつはクラムに払う代金だ。気をつけてもってってくれよ！今時の海賊はとんでもねぇヤツばかりだからな！


◆ヤッファ｜市場｜クラム
ははは！やっぱり俺の予想通り！俺らがピストルをダミエッタへ出荷したって情報を、ちょこっと垂れ流してやったんだよ。そしたらどうだい、ムジナどもが巣穴からウヨウヨ出てきやがった！さぁて、これまでお前がやっつけてきた海賊どもとは一味ちがうぞ。もうすぐだ、デカイのがかかるぞ！

◆ヤッファ｜市場｜クラム
俺の知る限り、普通闇市の商人たちは裏で海賊どもと手を組んでやがるんだ。ヤツらは別の商人から品物を強奪して、それをまた闇市で売りさばき膨大な利益を得てるんだ。今からヤッファの北西へ行って、闇市の商人と関係ある海賊らを一掃してくるんだ。そうすりゃ闇市の商人らにお前の名が瞬く間に広まるって仕組みさ。お前の腕ならどうってことないだろ？


◆ヤッファ｜市場｜クラム
よくやったな。ここいらでお前を知らないヤツはいないほど、有名になっちまったぞ。よぉし、引き続きジワジワ締め上げてやる。もうじき耐え切れずに、あちらさんからご挨拶に来るはずさ。

◆ヤッファ｜市場｜クラム
うーん、何か足りないな。もうちっと、ヤツらに痛い目見せないと。しっかしあの悪徳商人共はお前にここまで面子を潰されてよく黙っていられるな。今からヤッファ海域の北東へ行って海賊船をぶっ潰してくれ。終わったら、すぐ戻ってこいよ！


◆ヤッファ｜市場｜クラム
よし、よくやった！とうとうヤツらも焦りだしたようだ！お前はまず体を休めるんだ。後でどうやってシャバの野郎をおびき出すか話し合おうぜ。

◆ヤッファ｜市場｜クラム
おかしいぞ、シャバの情報がまだないのは何故だ？どうやらヤツの根城はそう簡単には分からないようだな。しかし、今やお前の名は闇市のブラックリストに載ってるんだとよ。たいしたもんだぜ！これからヤッファの海域の北へ行ってヤツらをぶっ倒してきてくれ！


◆ヤッファ｜市場｜クラム
ははは！お前がデキるヤツだって俺は信じてたよ！お前のおかげで闇市は崩壊しちまった！カミールが聞いたらゼッタイ喜ぶぞ！

◆ヤッファ｜市場｜クラム
たった今入った情報だ。シャバはここの酒場の女とデキてるって話だ。何か聞きだせるかもしれないな。話だけでもしてきたらどうだ？


◆ダミエッタ｜酒場｜酒場の女
あなた、シャバに会いたいの？彼は私にゾッコンなのよ！

◆ダミエッタ｜酒場｜酒場の女
フフッ、彼は何日か前にダミエッタへ行っちゃったわよ。でもあなた、気をつけた方がいいわ。こういっちゃなんだけど、シャバは普通の人じゃないわ。


◆ヤッファ｜市場｜クラム
ダミエッタへ行っただと？へへへ、シャバのヤツ、ようやくシッポ出しやがったな。

◆ヤッファ｜市場｜クラム
地中海一帯の闇取引は、お前のおかげで全て崩壊した。これで闇市の覇者であるシャバも黙っていられなくなるはずだ。シャバに会いに行く前に、ヤッファ市場のルイのところへ行って、この望遠鏡を直してもらってきてくれ。ここいらじゃ有名な職人だからな。


◆ヤッファ｜市場｜ルイ
おいらの技術は天下一さ！

◆ヤッファ｜市場｜ルイ
望遠鏡を直して欲しいだって？あいにくここには完璧なレンズがなくってね。ヤッファ北東の海域にクリスタル海賊団ってのがいるんだけど、そいつらならきっと持ってるはずだよ。


◆ヤッファ｜市場｜ルイ
ちょっと見せてみて…うん。これは正真正銘の完璧なレンズだ。ちょっと待ってくれ。

◆ヤッファ｜市場｜ルイ
出来た！どうだい？新品同様だろ？わははは、おいらの腕は世界一さ！


◆ヤッファ｜市場｜クラム
よかった！こいつは俺の宝物なんだ！

◆ヤッファ｜市場｜クラム
この望遠鏡を持って、ダミエッタ港にいるルーカスってヤツに会ってくるんだ。こいつを見れば、ルーカスがきっと何か情報をくれるはずさ。


◆ダミエッタ｜港湾｜ルーカス
何？クラムに言われてやってきた？そんなの俺がはい、そうですかって信じるとでも…ん？これは確かに俺があいつにやった望遠鏡だ。どうやらあんたの言ってる事は本当のようだな。言ってみな、何の用だい？

◆ダミエッタ｜港湾｜ルーカス
シャバに会いたいだって？その度胸に感心するぜ。俺とシャバはかつて一緒に商売をしていたことがあってな。あの時はシャバもただの商人にだったんだ。しかし、幼少時代になめた貧乏からか、シャバはずっと「この海で一番の大金持ちになってやる！」って言ってたんだ。いつからか、金儲けのためなら手段を選ばない、恐ろしいヤツになってしまった。俺が何度かたしなめたこともあったが、シャバはとっくの昔に、金という名の魔物に魂を売ってしまってたんだ。あいつが闇市の商売人になった時、俺はヤツの元を去った。シャバの昔の仕事仲間にもう一人、ハッサンってヤツがいるんだ。そいつはこの市場に住んでいる。


◆ダミエッタ｜市場｜ハッサン
これは！君、これらをどこで見つけたんだ？貴重な物ばかりだよ！歴史の重みがずっしりと感じられるこの感触といい、腐食具合といい…俺に譲ってくれ！頼む！知りたいことならなんでも教えてやるから！

◆ダミエッタ｜市場｜ハッサン
シャバ？懐かしい名前だなぁ。あいつとは確かに連絡はしているけど、それもちょっと前の事になるぞ？なんだか妙にそわそわしてたな。あんなにナーバスなシャバは初めて見たよ。しばらくして、アレキサンドリアに行っちまったようだな。俺の知ってるシャバの近況といったらこのくらいだよ。それにしてもこの古銭、ありがとうな！お前、いいヤツだな！


◆ダミエッタ｜港湾｜ルーカス
シャバの野郎がナーバスになってたって？闇市の覇者であるあのシャバが！？ははは！お前の存在の恐ろしさに腰が抜けちまったようだな！

◆ダミエッタ｜港湾｜ルーカス
アレキサンドリアまでシャバに会いに行きてぇんなら、まずはシャバの手先をやっつけちまわないとな。「嵐神海賊団先発隊」ってのがダミエッタからアレキサンドリア間の海上にいるんだが、注意しろよ！海賊の中でも特に手ごわい集団だからな。


◆ダミエッタ｜港湾｜ルーカス
よし、とりあえずゴミは一掃できた、と言ってもほんの一部だけだがな。

◆ダミエッタ｜港湾｜ルーカス
カミールからの手紙にな、アレキサンドリアへ行ってサラって女に会ってくるようにと書いてある。この女は深海商会のアレキサンドリア地区代表責任者だ。何か教えてもらえるかもしれないぞ。


◆アレキサンドリア｜ギルド｜サラ
あなたが噂の「闇市つぶし」さん？お会いできて光栄だわ！はじめまして、わたしはサラ。深海商会のアレキサンドリア代表責任者よ。あなたのことはちゃんと聞いているわ、わたしにできることならなんでもしてあげますわ！

◆アレキサンドリア｜ギルド｜サラ
私の知る限り、シャバに会える確率が一番高いのが酒場なの。人ごみに紛れることができて、取引がしやすい場所ですからね。


◆アレキサンドリア｜酒場｜ウェイトレス
シャバ？しーっ！こっちにいらっしゃい。こっそり教えてあげる…

◆アレキサンドリア｜酒場｜ウェイトレス
うちの店主がね、ここ最近ずっとシャバって人と何かやってるの。おかげで酒場はほったらかしでお酒を仕入れてくれないの。このままじゃ、店がつぶれちゃうわ！


◆アレキサンドリア｜ギルド｜サラ
やっぱり、間違いなかったわ！ここの店主が陰でシャバと取引をしていたという情報がたった今入ったの。店主から何か聞きだそうと思ったら、まずシャバとの取引を証明する物を入手しなくてはね！

◆アレキサンドリア｜ギルド｜サラ
最新情報よ！シャバの輸送船が今ここへ向かってる途中なんだって。ヤツらから、店主の悪行の証拠を掴んでくるのよ！




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