audio-technica ATH-MSR7SE

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Diary*2018年07月07日(金)

「Hi-Res AUDIO」のロゴを掲示した有線のヘッドホンを物色していて見つけたのが、「audio-technica」が製造する『ATH-MSR7SE』。『ATH-MSR7』の“スペシャルエディション”で、2017年10月に数量限定で発売されました。単なる特殊カラーモデルではなく、一部の部品が変更されてより高音質になっています。

評判は上々でしたが、限定販売だったので、いまとなっては入手が困難。輸入した海外正規品はちらほらと見かけますが、国内正規品となるとめったに出てきません。

しかし、見つけてしまいました、国内正規品。それも新品。プレミア価格で元の1.5倍ほどの値がついていましたが、新品なら必ずしも高すぎる値段ではないと思い、購入してしまいました。

「ATH-MSR7SE」外装パッケージ

パッケージにも「ATH-MSR7SE」カラーの群青色が使われていて、高級感があります。

外装箱 → 内箱 → 包み袋 → セミハードケース、と、厳重に梱包されていました。

「ATH-MSR7SE」パッケージ内 「ATH-MSR7SE」本体

セミハードケースに収まっている「ATH-MSR7SE」。

一緒に収められているポーチには、付属のコードが3本入っています。

↓スマートフォン用マイク付きコード(1.2m)。

スマートフォン用マイク付きコード(1.2m)

↓標準コード(1.2m)。

標準コード(1.2m)

↓標準コード(3.0m)。

標準コード(3.0m)

セミハードケースの下には、さらにアクセサリーボックスが入っていました。

中には、取扱説明書と保証書、コードが収められていました。

アクセサリーボックス

↓6N-OFCコード(1.2m)。銅線に6Nグレードの無酸素銅を使用した特別仕様のコードです。

6N-OFCコード(1.2m)

さらに、別売りのケーブル「HDC1133/1.2」も購入。こちらも6Nグレードの無酸素銅を使用したコードなのですが、上述の「ATH-MSR7SE」に付属するコードよりもさらに音質の向上が見込めるらしい。

自分にそこまでの聞き分けができるのか?という疑問はありますが、せっかくなので購入しました。

「HDC1133/1.2」パッケージ表 「HDC1133/1.2」パッケージ裏 「HDC1133/1.2」ケーブル

コードの端子はミニプラグですが、「DA-310USB」には標準プラグの端子しかありません。

そこで、ミニプラグを標準プラグに変換する富士パーツの「AC-666」も購入しました。

「AC-666」前向き 「AC-666」後ろ向き

というわけで、完成形態。

「ATH-MSR7SE」を斜めから見る 「ATH-MSR7SE」を正面から見る

「ATH-MSR7SE」は、「MDR-Z1000」と同じく、モニター系と言われるヘッドホンです。

しかし、両者の音を聞き比べてみると、驚くほど違います。「同じモニター系で、なぜこうも違うのか?」と思ってしまいますが、考えてみればヘッドホンの素材も構造も違うわけですから、同じ音にはならないのが当然ではありますね。

MDR-Z1000」は、細かい音までしっかり拾い上げて鮮明に鳴らすのですが、その割にいまひとつ情感の豊かさに欠けるというか、無機的な印象があります。一つ一つの音の輪郭をくっきりと際立たせて鳴らすことに特化した、とても緻密なヘッドホンだと思います。

ATH-MSR7SE」は、それぞれの音に豊かな表情があり、自然な感じがします。曲のジャンルが変わると、同じヘッドホンで聴いているとは思えないほど、雰囲気がガラリと変わります。一つ一つの音を、その音が担う役割に忠実に鳴らすことで、音の個性を表現しつつも全体を音楽としてまとめ上げるヘッドホンだと思います。

音を聞くなら「MDR-Z1000」、音楽を聴くなら「ATH-MSR7SE」、という感じでしょうか。

ちなみに、ここで使っているヘッドホンスタンドは、サンワサプライの「PDA-STN15BK」です。スタンド部分は金属製ですが、フック部分はシリコン製で、なおかつアーチ状になっているので、ヘッドホンを柔らかく受け止めてくれます。

「PDA-STN15BK」パッケージ表 「PDA-STN15BK」パッケージ裏

コードをまとめるために使っているのは、audio-technicaの「AT-CW5」です。機能的に特筆することはありませんが、ブルーの他にも色のバリエーションがあるので、コードの色に合わせて選べるのが魅力です。

「AT-CW5」表 「AT-CW5」裏 「AT-CW5」内側